杭引抜工事において、施工中に急激に抵抗が上昇し、杭が中折れしてしまうトラブルが起こります。
このトラブルの原因は、削孔後の孔壁状態の変化が大きく影響している場合があります。
摩擦抵抗が上がる理由
ケーシング削孔では、杭周を泥土化します。しかし、ケーシングを引き上げた後、孔壁が安定せず崩壊が発生します。この状態で引抜を行うと、杭に過大な引張・曲げ応力がかかり、中折れのリスクが高まります。

『プルトップ』を使用した対策
プルトップは、杭周を崩れにくい泥土状態に保持することで、孔壁が安定し、引抜時に発生する摩擦抵抗の上昇を抑えることができます。従来のベントナイトや水だけでは孔壁安定性が不十分な現場でも、プルトップを使用することでスムーズな引抜きができます。
プルトップの特長
・孔壁の崩壊を抑制
・杭と地盤の摩擦抵抗を低減
・液体で溶解性が高く、少量で作液できる
・Madein新潟登録製品(登録番号:2022K101)

施工事例
| 杭 径:Φ600 mm 深 さ: 7 m 土 質: 砂 本 数:200本 |
|
初日に1本目を施工したところ、杭が地盤に強く抑えられ、引き抜くのに丸1日を要しました。このままでは工期に間に合わない可能性が高いため、対策としてプルトップの使用を提案し、翌日から導入していただきました。
その結果、摩擦抵抗が大きく低減し、当初の予定通り1日7本ペースで施工が可能となりました。最終的に、杭の中折れや施工遅延もなく、無事に工期内で完了しました。
まとめ
杭引抜工事でトラブルに直面している現場では、孔壁安定と摩擦抵抗低減という両面からの対策が非常に有効であり、プルトップはそのための実務的な手段として十分な価値があります。
