泥土圧シールド添加剤とは
泥土圧シールドでは、チャンバー内で掘削土砂に添加剤を注入し、練り混ぜて排土を行います。
泥土に必要な性質
泥土には切羽の安定を保持する役割があります。切羽安定保持のため、カッタチャンバ内の泥土には次の性質が求められます。
塑性流動性
カッタチャンバ内の泥土は加圧された状態のまま、カッタチャンバ内を移動しスクリュコンベヤから排出されるため、加圧下でも容易に移動・変形できる塑性流動性が必要とされます。
掘削泥土に塑性流動性を持たせるために、添加剤が使用されます。
従来の添加剤の課題
崩壊性地盤では、従来のポリマー添加剤は大量のベントナイトを併用する必要がありました。しかし、ベントナイトを大量に使用すると、輸送量の増加、保管場所の確保、作業負担の増大、さらにはコストの上昇といった課題が生じていました。
そこで、この課題を解決する新たな添加剤として、
”スーパー加泥剤”をご提案いたします。
スーパー加泥剤の特長
ベントナイト使用量の削減、作液が簡単、粉塵の発生なし
従来ポリマー+ベントナイト使用量の80%超を削減できます。また、ベントナイトの大量輸送と粉塵の発生を大幅に軽減できます。
実験データ
塑性流動性試験
【試験目的】分離水なく、適度な塑性流動性を有しているかを確認する。
【試験結果】
スーパー加泥剤は、従来のポリマー+ベントナイトと同等の適度な塑性流動性を有することが確認できました。
スーパー加泥剤は、従来のポリマー+ベントナイトと同等の適度な塑性流動性を有することが確認できました。
上記の実験の様子はYouTubeにて公開しています。
施工事例
管 径:Φ250 mm 推 進 延 長: L63 m 土 質: シルト混じり砂 工 法: 小口径土圧推進工法 |
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排土状況は、終始良好でトラブルなく到達しました。今後は徐々に管径を大きくし、実証実験を行う予定です。
以上、今回は新製品のスーパー加泥剤をご紹介いたしました。
難工事や推力低減・コスト削減など推進工事でお困りの方は弊社へご相談ください。それぞれの現場に最適なものをご提案いたします。